世界は第四次産業革命を迎えようとしています。AIを筆頭に、技術が様々な労働や生活を劇的変化させるでしょう。
この第四次産業革命という言葉は、ドイツ政府をはじめとして日本政府も用いるようになった言葉です。
第一次産業革命とは、手動の繊維産業が「水蒸気動力」を中心とした紡績機の導入により工業化したことが代表に挙げられます。
結果的に、職を奪われた労働者により機械を破壊するラッダイト運動(Luddite movement)が起きました。
This Day in Labor History: On March 11, 1811, the Luddite movement began in Arnold, Nottingham, England, when textile workers destroyed the machines where they worked as a protest against the oppression they felt as workers. https://t.co/5wfasj3Urd pic.twitter.com/lQiZGXeNvf
— DJ Hug-A-Thug (@BlogWood) March 11, 2018
第二次産業革命とは、「車」がメインの革命と呼べるでしょう。蒸気機関から車の動力・小型のガソリンエンジンが普及し、農地を耕す重要な機械トラクターに至るまで既存の重労働から人類を解放しました。
これらは大量生産と大量消費がセットになっており、資本主義の発展には欠かせないポイントです。一台当たりの生産コストを下げたフォーディズム(ベルトコンベアーを中心にした生産システム)などが有名ですね。そのフォードは2000年代に経営不振に陥ってしまいました。
【MUSTUNG (Ford)】
1964年デビュー以来、世紀のヒットとなったフォード伝統のモデル。アメリカンなV8エンジンを搭載し、ワイルドなフェイスを持つ。 pic.twitter.com/AQQbjrYpGp— 世界の車 (@DiversityofCars) January 19, 2014
第三次産業革命まで行くと、なんとなくピンと来るとおもいます。メインは「コンピューター」の登場です。
私が文字を打ち込む機械、そして、それを人々に伝える情報伝達ネットワークの基礎土台は、彼らのイノベーションにより作られました。
ビルゲイツ
もし貧乏に生まれても君のせいじゃない。でも、もし貧乏に死ぬなら、それは君のせいだよ。 pic.twitter.com/ALAhVy4X5U— 映画、ドラマ、漫画、洋楽で英語学習! (@dek1008) March 2, 2016
— 安藤 光展 (@gazouyouok) August 30, 2015
次は、第四次産業革命です。これが結構やばいともっぱらの噂です。
ありとあらゆるものをインターネットにつながるIoTの発展により、自動運転等が可能になる。自動運転は、まさに第四次産業革命の子供と呼べるかもしれません。自動運転の仕組みはこちらどうぞ。詳しい解説があります。
世界の偉い人が集って会議する世界経済フォーラム。通称、ダボス会議。ここで第四次産業革命のお話が為されました。何でも、800種の職業と2000種の業務は近い未来で職を失うらしいです。
世界中には、自動車産業だけでも相当な人数の労働者がいます。自動運転一つ捉えても、タクシーに、トラックの運輸業、ETC…と、様々な労働が対象になります。
では、労働者はどうするのか?
そこで労働者の集団である労働組合の立場が問われているのです。Industry4.0は、世界でもドイツが先んじて国家を挙げて取り組んでおりました。また、ドイツは労働組合が鬼ほど強いです。
そんなドイツを少しだけ考察してみましょう。

https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/iwamoto-koichi/07.html
「マジかよ、労働組合まで入ってる…..」と驚きました。どうせ、賃上げ運動もしないでどっかの労働組合みたいにワイキキに別荘買うような幹部がやってんだろと思っていました。
週28時間労働制 獲得
「マジかよ、申し訳なくなってきた」と反省しています。
スマートファクトリーとは、工場のありとあらゆる生産過程をIoTで繋ぎ、機械的に管理する。つまり、一つの工場の全自動化を意味しています。それをドイツは政府・企業・労働組合が一体となって取り組む。
だからこそ、週休の拡大も勝ち取れると自信を持って、言い出せる労組。
とにかく、やばい以外に言葉が出ませんでした。
シェアリングエコノミーの申し子Uberとタクシー運転手が対立する事件がアメリカでは続いています。
「タクシー業界の敵」で「破壊的」なUberとは
Airbnbに国ごと登録したスウェーデンなんてニュースもありました。
スウェーデンが“国全体”をAirbnbに登録 どこでも自由に宿泊可能に
はてさて、ドイツ全体の打ち出す「Industry4.0」がどんな未来を見せてくれるのか。そして、シェアリングエコノミーとの相性は如何に?
気になるところですが、ここら辺で止めておきます。続きは、また来週にでも。

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